当社では入社時に、1.患者さまに対して、2.一緒に働くスタッフに対して、3.卸さんや医院のスタッフさんに対して自分のやりたい事を話してもらい、その方針に沿って、活動して頂きます。そして、会社としてはダメなことに目を向けるより、褒めることに力を入れていきたいと考えています。　
これまで新卒の採用には積極的に動いてきませんでした。しかしコンサルタントの協力を得て新しい評価制度を導入し、経営方針発表会も行いました。それは「会社の中身をガラッと変えていきたい」という強い思いから。組織や制度に依存せず、自分で切り開いていける好奇心旺盛な人たちの意見を取り込みながら、これからの会社を作っていきたいと願っています。　　　　　
これまでの採用は、新しく入った人が友人や後輩に「今楽しくやっているからおいでよ」と声をかけてくれていました。そのおかげもあって30代の人が増えてきました。新人薬剤師には、実習担当薬剤師がいる店舗を順にまわって研修してもらい、どんどん成長していって欲しいと思います。　
毎月、夢実現会議を実施し「こうしたら、ああしたらいいんじゃないか」と、いろいろな意見を出しあっています。その会議から「しゃがむと床にふれて汚いので、白衣の丈を短くしたい」「待合室の子ども用の本が破れているので買い換えて欲しい」「交替で入った人でもすぐ使えるよう、調剤室の器械の使い方のマニュアルが必要」といった意見が採用され、実現されてきました。
薬剤師としての将来は自分で切り開かなければなりません。会社に依存するのではなく危機感を持って行動していく必要があります。社長の私自身が薬剤師ではないので、逆によく見えることもあります。薬剤師の存在価値をもっと広く社会に見せることができれば、子どもたちのあこがれの職業になるかもしれません。
健康予防の立場から見ると、薬局はいい位置にいると思います。薬だけでなくサプリメントや経口補水液の販売もできますし、ドクターの紹介もできます。これからは薬局は川下の存在でなく、流れを逆にして情報発信できる場所にしていきたいと思います。
（都築　健）