私はこの春、はびきの店に新卒採用された新人薬剤師です。

郷里は山口県なのですが、大学のある大阪が好きで、それも大学のある高槻ではなく、敢えて南の方でチャレンジしてみたくなり、親元には帰らずに、この近辺で就職しようと考えていました。少し特殊なケースかもしれませんが、それで自分の思う条件に合うところとして、最初に門を叩いたのが、この会社でした。思えば、その出会い自体が自分にとって、とてもラッキーだったのかもしれません。

はびきの店は、総合病院の門前薬局として、さまざまな患者さんの処方箋を扱っています。特に呼吸器や皮膚疾患を専門とする府の医療センターの門前にあるため、その系統の処方が大変多いのも特長の一つです。

調剤業務の他にも、薬品の在庫管理、さらには「満足していただける薬局づくり」の検討、職場環境の整備などにも取り組んでいます。基本的には総合病院の門前薬局なので、いろいろな科の処方に触れることができます。もちろん、その分多岐にわたる処方を理解しなければならないので、今は悪戦苦闘が続いている日々でもあります。

患者さんへの応対については、いろいろな視点から接することができ、薬剤師としてのやりがいを感じているところです。一方で、処方の数も種類も多いため、どうしてもお待たせしてしまうケースが時にはあります。そういうとき、「どのくらい時間がかかるか」などをひと言お声掛けをしておくことで、「忘れてはいませんよ」というメッセージが伝わり、問題なく進んでいくこともよくあります。声掛けの重要さや患者さんの目線に立つことの大切さを、まさにいま学んでいる最中です。

研修については、みっちりとやりました。調剤の基礎から始まり、監査の基礎、在庫管理と順を追って一つ一つ身につけていきました。また、わからないことがあっても、先輩に何でも聞きやすい環境があり、曖昧なままではなく必ずはっきりさせてから次のステップに向かうことができて、とても安心です。

今後の私の目標は、「自ら考えて行動していく」こと。あらゆる局面で、臨機応変に対応できる力を身につけたいと思っています。やさしい先輩の力も借りて、薬のことだけでなく「患者さんに頼られる薬剤師」を目指して、これからも挑戦していくつもりです。