ウェーブ薬局株式会社
原 康博|神戸薬科大学
本当の「かかりつけ薬局」を実感できる会社です。
私は子どものころ、小児ぜんそくでよく病院に通っていました。担当の先生はおじいちゃんでちょっと怖かったのですが、薬剤師さんが「これを飲んだらラクになるからね」とやさしく対応してくれたことが記憶に残っています。私の中では「薬はラクになれるもの」、大人になったら白衣をはおれる仕事がしたいと考えていました。
大学卒業後はドラッグ併設の調剤薬局で働いていたのですが、患者さまと顔見知りになった頃に異動になることが多くて、「かかりつけ薬局って何だろう」と悩んでいました。
個人経営の会社なら「ああ、どうも」と言える距離感で、薬の相談にも乗りやすいと転職を決意。私の2つ年上で趣味を通じて出会った中村社長との縁で、ウェーブ薬局に入社することになりました。
現在は居宅統括部長という肩書きをいただいて、5~6カ所の施設を担当しています。患者さまの数は約100人。楽しみに待ってくれている患者さまもおられます。
施設への往診にも同行しています。同行ではドクターと看護師さんが専門用語を省略してしゃべっていたり、知らない数値について話していたり。一方、薬のことについては「これに使えるのは何がある?」と、即答を求められるので気が抜けません。
在宅医療の場合、患者さまやご家族を含め、6~7人の人と対応することになります。介護保険についての知識も求められるので、ケアマネージャーの資格を持っている薬剤師もいます。
患者さまと話すときはもちろん、ドクター、ケアマネさんやヘルパーさんと話すとき、それぞれに言い回しや伝え方を変えないといけないですし・・・。いろいろ苦労する点がありますが、門前薬局の窓口では急に来なくなっても理由がわかりません。でも在宅の方なら最後まで見届けられる。患者さまに寄り添って一緒に頑張ることが、私たち薬剤師のやりがいです。