株式会社ジャストメディクス
青山晋也|静岡県立大学
自分の得意分野を磨いて、薬剤師力を高めていきたい。
私は中学生のときから化学が大好きでした。学校からの職業体験で、薬剤師の職場を見学させてもらい、ますます化学と薬に興味を持つようになりました。中学・高校時代は研究職を目指していました。大学卒業を控えた就活では、製薬メーカーなども受けましたが、自分の思いが弱かったせいか合格できず、病院に就職することになりました。
その病院では約10年働きました。調剤薬局と違うなと感じるのは、病院は治療に特化しているということ。病院での薬剤師の存在意義は、ドクターの治療方針を理解して、それ以上の成果が出せる薬を提案すること。患者さまの飲みやすさや、副作用を抑える薬を加えてもらうなどの工夫が必要です。一方、調剤薬局では処方せんだけの情報で、たくさんの患者さまにお薬を出さなければなりません。それぞれに苦労はありますが、どちらも薬剤師としてのやりがいを感じることができます。
ジャストメディクスに入社してから2年になります。当社とは病院に勤務していたときの同期が、社長と知り合いだったという縁がありました。会社を変えていこうとする社長の挑戦する姿勢に共感。自分を変えたいという私自身の思いとリンクし、ここならやれるかなと感じました。社長は話しやすい人で、薬剤師とはちがった視点で将来を考えているところに魅力を感じました。当社は地域密着の会社なので、転勤があっても引っ越ししなくてよいところも気に入っています。
現在、薬局内の業務以外に、30名弱のナーシングホームにお薬を届けています。訪問するときは薬を正しく服用してもらえるよう、管理しやすいように準備を万全にしていきます。苦労するところは、ドクターや施設のスタッフとの関係作りや相互理解。在宅医療では、治療というより病状を安定させることが大切なので、施設で過ごしている患者さまにどう関わっていけるかなどが、これからの薬剤師の課題ですね。
これからは薬剤師の資格を持つ人が増えていく時代、だんだん状況は厳しくなっていくでしょう。私は病院勤務時代、感染について詳しかったのでドクターからも相談されていました。寝たきりの患者さまでよく起きる褥瘡も感染が原因。薬剤師としての自分に特色を持たせるため、知識を活かして感染の認定薬剤師をとりました。今の会社でも在宅医療の分野で、感染の知識が役に立てばいいなと考えています。もっと勉強して薬剤師力を高めていきたいと思います。
学生の皆さんも何か自分を特化できることを探してください。ジェネラリストが求められる職場もありますが、これからは何か専門分野を持ったほうが、楽しく働けると思います。