地方独立行政法人 神戸市民病院機構
T薬剤師|神戸薬科大学
先輩インタビュー
◆病院薬剤師を選んだ理由・病院薬剤師の魅力
カルテや臨床検査値など、患者の治療経過を把握することで、疾病とその薬物治療の知識を総合的に身に付けることができます。また、昨今チーム医療における薬剤師のニーズが高まっており、医師や看護師、管理栄養士などの他職種と連携してより良い治療を行うことが求められています。病院薬剤師は薬の専門家として、患者だけでなく他職種からの質問への対応や、医師への処方提案を行います。その際、添付文書だけでなく、診療ガイドラインや一次資料である学術論文のエビデンスを含めて精査した情報を提供することにプロフェッショナルとしてのやりがいを感じます。
◆入職してからの仕事の変化・現在の仕事内容
1年目は薬剤師レジデントとして、調剤室と注射室、抗がん薬調製室、病棟をローテーションし、業務と研修を並行して行いました。
2年目に正規職員となり、病棟薬剤師として循環器病棟とICUを担当しました。
特にICUでは毎日多職種による回診があり、添付文書や書籍の情報で解決しない場合は学術論文から情報を得て提供することもしばしばありました。
8年目に主査(係長級)に昇格し、調剤室や治験薬管理を担当しています。上記の業務と並行して、臨床現場で不足しているエビデンスを構築するために臨床研究を実施しています。その成果を基に、神戸薬科大学にて論文博士の学位を取得しました。
◆今後の目標
当院は学会等で全国的に活躍する指導者が在籍しており、院内外で多方面における薬剤師業務を積極的に展開しています。薬学6年制となった今、医療業界の中でも薬剤師の活躍の場は大きな過渡期を迎えています。忙しい中でしんどい時もありますが、同じ目標をもつ仲間達と行った仕事が薬剤部内だけでなく、様々な方面へ良い影響を与えることができることにやりがいを持っています。今後は、「薬剤師としてできること」を探求しながら、一緒に頑張る仲間となる後進の育成をしたいと考えています。