浜松医療センター
中山恵吏|愛知学院大学
私はチーム医療に携わり様々な知識を身につけたいと思い病院薬剤師を目指し、さらに実習時から興味を持っていた病棟業務を浜松医療センターでは入職半年後から携われると聞き、当院に就職しました。
薬剤科の先輩方は、皆優しくご指導くださり、調剤や注射業務で困った時は非常に相談しやすい環境です。そのため入職時に抱いていた不安はなくなり、今ではそれなりの薬剤師になったと自負しております。
私の初めての病棟業務は、脳神経外科・脳神経内科病棟でした。脳梗塞、脳・クモ膜下出血で脳に重大な後遺症をかかえ、突然心身共に不自由になった患者さんが多く、「上手くコミュニケーションが取れない」、「入院前の生活に戻りたい」等、各抱えている悩みが異なるため一人一人に合わせた医師や看護師を含めたトータルケアが必要です。初めての病棟業務は自分が薬剤師として、いかにその一員として果たすべく役割の難しさを実感しました。
令和6年1月の新病棟の開院に合わせて、現在はICU・救命救急病棟の担当に代わりました。浜松方式の救急医療を支える頂点である三次救急を担う病棟のため、より重症な患者さんが多く入院しています。そのため一般病棟では使用しない薬を使ったり、今すぐ使いたい薬の投与設計を医師から相談されたりと今までと違う知識が必要となり、とても煩雑な状態ですが大変やりがいを感じられる毎日です。
他の薬剤師や、医師、看護師など他職種の人と相談しながら対応していると新しい知識が身につき、充実した日々を過ごしています。また、ICUカンファレンスに参加してからは、医師の治療方針や現状の問題点を直接聞くことができるため、とても勉強になります。今後はカンファレンスなどで自ら薬を提案できるように更に知識を増やしていき、AST・ICTなどのチーム医療にも参加できたらと考えています。新病棟開院後は多くの機器・システムが導入されて当直など1人の時間帯でも安心して調剤業務ができるようになっています。
私が浜松医療センターに就職してよかったことは、生涯学習の充実はもとより休みが取りやすくプライベートを満喫することができるため、毎日を活き活きと過ごすことができることです。