Meiji Seika ファルマテック株式会社
豊田 雅幸|北里大学
生産技術職のしごと
【自己紹介・弊社志望理由】薬学部薬学研究科を卒業しました。「命」や「健康」をテーマに、製薬会社を中心に就職活動しました。就職活動中に、患者さんへの貢献度の高い生産技術職に興味を持ちました。その中でMeiji Seikaファルマグループは、抗生物質やワクチンなど医療現場になくてはならない命に関連性の高い医薬品を多く取り扱っており、グループ全体で健康を重大テーマに掲げていることが私の志望動機と非常にマッチしたことから入社を希望しました。
学生時代は、微生物の遺伝子解析や特殊なたんぱく質の構造解析をしており、専門知識が役に立つことは少ないと感じます。ですので、論理的に物事を捉え考える力や、スポーツや芸術など何でも良いので興味を持って、自分なりに本気になって何かに取り組む経験が大事であると思います。ぜひその経験を就職活動、その後の社会人生活に生かしていただければ幸いです。
【仕事内容・やりがい】生産技術職として2018年に入社し、経口剤製造部署に配属されました。私たち生産技術職の使命は、安価で適正な品質の製品を確実に生産し、医薬品を必要とする患者さんに安定して提供することです。それを実現するために、原価低減を目的としたスケールアップや製造条件の改善、新規品目の導入や海外を含む他工場への既存品目の導出のほか、現場の方たちが高い品質でものづくりできるための仕組みづくりなどに日々取り組んでいます。このように、若手の頃から裁量権の大きな仕事をすることができ、やりがいや自己成長を実感できました。現在は、工場の技術的な分野を包括的に管理する部署に異動し、新規製造品目の導入時のプロジェクトリーダーや新たな技術探索等を業務としています。
私が思う生産技術職の魅力は、自分の仕事が世の中へ貢献しているという意義を感じやすいことです。安定生産や製造コストの低減が、新たなお薬の開発や設備投資などにつながり、必要とする患者さんへの安定供給につながる、という社会貢献にやりがいを就職活動で感じた以来、そのことを実感しながら仕事しています。
【ある1日のスケジュール】
8:20 出社後、その日の連絡事項や業務内容について部署の全員と共有する。
9:00 新規品目導入に向けた資料を作成する。
12:00 工場内の食堂でランチ。その後は同僚と談笑や15分程の昼寝でリフレッシュ。
15:00 プロジェクト会議に出席し、チーム員と進捗や課題を共有する。
17:30 翌日のタスクを整理し、業務終了。
【思い出に残るエピソード】5年目の時、弊社で製造している品目を海外工場で生産できるように製造技術の移管業務を行いました。初めての技術移管業務であり、かつ考え方や文化の違う外国人の作業員に対して英語でコミュニケーションを取ることはとても大変でしたが、最終的には多くの方々の力を借りて無事に技術移管することができました。この仕事は、私を大きく成長さえてくれた内容の濃い経験でした。というのも、約1か月間の滞在期間中に製造トラブルが発生した際、起きた現象を確認して原因究明し、適切な解決策を見出すことを基本的には一人でする中で、技術的知見や論理的な思考力、仕事をやり抜く責任感などを得ることができました。そして、自分が技術移管した医薬品が患者さんに届けられたとき、生産技術職の醍醐味を改めて感じました。