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アンチエイジングの考えを持った薬局づくりがテーマ。次の世代に引き継いでいきたい。

日本メディケア株式会社(東京都)
代表取締役:三浦嘉統

本社:東京都 出店エリア:東京都大田区/新宿区/杉並区 店舗数:4店舗
創業:1976年 売上高:5億円 従業員数:25名

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現在は、東京都に4店舗の調剤薬局を運営しているが、以前は30店舗以上の調剤薬局を東京都、神奈川県にて運営。その中でも国内で初めて厚生省の承諾を得て、メディカルモールを多数つくる。また規制緩和に伴い、民間の訪問看護ステーションも許可第一号を取得。他にも、コンビニドラッグストアという業態を初めてつくったことでも話題となったこともある。薬局にケアマネージャー事務所を併設するのも全国で初めてなど、医療、看護、介護分野のパイオニアとして活躍した実績を持つ。
大手調剤薬局チェーンの母体になった㈱サンメディックも創業している。

三浦会長のこれまでと、今後の展望について聞いてみた

薬局運営までのいきさつ

大学院を卒業後、メーカに就職。研究員として、乳幼児の製品の研究開発にて切瑳琢磨し、「いつかノーベル賞を取りたい」という夢を持ち続けていたが、ノーベル賞の夢をあきらめ、医療現場の役に立つことをしていこうという思いを持ち独立し、様々な事業を始めることとなる。
最初に始めた事業は、コンピュータホロスコープ装置を開発することからスタート。事業が順調に進み、その後に薬局業界に参入。現在ではどこにでも使われている、POSレジ・EOS・VANシステムの開発運用に着手。薬局業界はシステムの運営は、現在もだが他業界に比べるとシステム関連の導入が遅れていることもあり、得意分野でもあるシステム関連の事業で成功を納めた。このような事業をきっかけとして、当時は医薬分業がまだまだ進んでいない時代でもあったこともあり、自ら薬局運営を手がけていくこととなる。
ただ薬局運営をするだけでは、面白く無いという気持ちもあり、これまでに無い薬局形態を生み出すことを考えていた。

  • これまでに無いものを生み出す気持ちの原動力は?

    当時は、「他の会社に勝ちたい」という熱い気持ちだけだったなぁ。「なにくそ!」って思う気持ちが強かった。今とは違う気持ちですね。年を重ね、時代が変化するごとに気持ちは変わっていきますよね(笑)

国内初の医療モール

医薬分業元年は1974年。創業が1976年。これから薬局業界が作られていくと同時期に、薬局運営・店舗展開が始まる。それが、大手調剤薬局チェーンの母体になった㈱サンメディック。駅周辺や駅から離れた場所に医療機関が点在していると、患者様が様々な場所に出向いて受診することが大変であろうと思い、駅前に医療モールをつくることを考え、国内で初めて厚生省の承諾を得て始めた。神奈川の戸塚駅前、東京都の大泉学園駅前などが最初である。

  • ご苦労されたことも多かったのではないでしょうか?

    お役所関係に出向いて交渉を始めた頃は、「何を考えているんだ?」という感じでしたね。それほど苦労したという記憶は無いですが、「変なことを考えているやつだなぁ」という感じでしたね。医療機関を招致するために、医師との話しなど営業に励んだ事を覚えています。
    医療モールを手がける上での苦労は、不動産事業が絡んでくるので、その点は苦労しました。資金的な問題には直面しましたね。それでも、患者様のためになることなら頑張れました。

  • 大手薬局チェーンの母体へと、切り離しをされたきっかけは?

    薬局チェーンとして大きな事業を成し遂げるというよりは、医療現場により近く、地域性の強い薬局運営をしたいという気持ちと、これからの在宅医療を推進していくという強い思いがあり、現在の日本メディケア㈱として現在の店舗を運営していく方針をとりました。

介護事業の始まり

介護保険の提案づくりのメンバーにも参加したことがきっかけとなり、現在の事業である薬局では在宅医療の推進、薬局にケアマネージャー併設、スポーツジムタイプのデイサービスを国内初として創業。時代の流れに沿って事業拡大し現在に至る。

  • この先の展望はいかがですか?

    ビジネスとして医療関係に携わってきましたが、ビジネスとして大成する手腕は無かったのかもしれません。他社には負けたく無いという気持ちが強く、他とは違うことをして世間の役に立つ仕事をすることが楽しいと感じる性分なのでしょうね。今の思いで以前と違うことは、介護保険の提案づくりのメンバーに参加したことから、高齢者のアンチエイジングを考えた事業を基本として、私の事業の集大成としたいと思っています。その後は、若い世代の次世代の薬剤師に継承し、次世代に合う薬局や介護事業をつくっていただきたいと考えています。そのためにも、医療人としての考えをしっかり持った薬剤師と仕事ができればと願っています。

  • 求める医療人の考えを持った人物像とは?

    人間の生活サイクルから病気になりやすいのは、朝の時間帯や、日曜日や月曜日です。病気になった時に、医療機関が休みだと困りますよね。自分に置き換えて考えてもらえれば分かると思います。そのような時に医療人は活躍をしなければなりません。だからと言って休みを取るなとは言いません。しかし、自分の休日だけを都合良く考えてもらいたくないと思っています。
    そして、高齢者が増え続ける時代に合わせて、健康で元気に過ごしていただけるように、薬剤師としてできることを考えて行動がとれるようになってもらいたいと思っています。そのような人を、私は医療人として考えています。

在宅医療に強い薬局づくり

在宅医療に強い薬局を目指し、東急大井町線大岡山駅の「健康堂薬局」を開設。オーガニック食品の提供、薬膳弁当宅配サービス、ケアプラン相談、訪問服薬指導を実施し365日患者様対応をしている。レベル5の無菌調剤室、服薬ロボットの無料貸出、血中の糖質を測定できるAGES測定器の設置もしている。
これからの調剤薬局に必須の設備、システムを兼ね備えた、実績もある安心できる調剤薬局企業である。

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