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従業員満足度向上が会社存続に欠かせない。
次世代がやりがいをもって働ける会社づくり。

株式会社アビック(東京都)
代表取締役:山北勝夫

本社:東京都 出店エリア:東京都/埼玉県/岐阜県/大阪府 店舗数:14店舗
創業:1990年 売上高:30億円 従業員数:102名

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東京都東久留米市の医療機関とのご縁から1号店(アビック薬局)を開局し、現在は14店舗の地域密着型の保険薬局を運営するに至る。薬局運営で心がけているのは、患者様、医師、医療機関にご迷惑がかからないように、気持ちよくご利用していただくこと。薬局に関わる全ての皆様を自分の家族のように思って会社経営をしている。

山北社長のアビック薬局への思いとこれからを聴いてみた

会社設立までの経緯

京都薬科大学を卒業後、製薬企業に就職し、千葉県の営業所に配属となりはじめて関東に出てきました。多くの医療機関を回り、医師との信頼関係を構築しました。売上を上げること、売上1位になることに一所懸命に外回りをしましたが、苦しかったとか、しんどかったという気持ちは、当時のことを思い出しても無かったように思います。それよりも、サラリーマンという表現が良いのかわかりませんが、サラリーマンが組織で生き抜くためのしがらみのようなものや、媚びて仕事をしていくようなスタイルは好みではありませんでした。全ての会社組織がそのようなものではありませんが、なんとなくそのようなことを思っていたので、いつかは独立と考えていました。何事もストレートに思うことを伝え、素直に人と付き合っていくことが私なりのポリシーだったので、このような気持ちが強かったのだと思います。

  • 当時から保険薬局を運営しようというお気持ちでしたか?

    薬学部を卒業しているので、薬の事で仕事ができればという気持ちを持っていました。ただ、保険薬局を運営していきたいという気持ちが社会人になる時から思っていたわけではなかったのですが、多くの医療機関の医師との信頼関係が構築される中で医師から、「クリニックを開業する時は、保険薬局を開業してくれな!」とお声をかけていただいたことがきっかけでしたね。この医師のクリニックの近くで開局したのがアビック薬局の1号店となります。今でも良いお付き合いをさせていただいています。何事も人とのご縁ですね。今でも当時回っていた医療機関の医師の皆様と、お付き合いがありますよ。当時のご縁があった皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。

  • 開局当初のご苦労などはどのようなことでしたか?

    開局当初は、私自身が調剤未経験ですから、勉強の毎日でした。これは苦労ではなく、勉強することは当然のことですよね。新入社員の皆さんと同じように、早く患者様に信頼していただける薬剤師になることでしたね。何よりも、薬剤師を増やしていくことが苦労でした。複数人の薬剤師が在籍していなければ、より良い薬局運営はできません。患者様の来局数が増えれば、複数人数の薬剤師が必要になります。お待たせしてしまうこと、丁寧な対応ができなくなるとは患者様にも、医師にもご迷惑がかかります。そして、他店舗の出店の計画が出始めると、更なる薬剤師が必要となってきます。当初は今以上に保険薬局で働く人が少なかったので、なかなか採用することができませんでした。現在のように薬剤師専門の紹介会社や求人広告も少なく、思うようにはいきませんでしたね。そのような苦労をしている時に、人のご縁などで入社する薬剤師が出てきたり、評判を聞いてお声がかかったりなど、徐々に薬剤師の方々が集まってきてくれましたね。

理想の薬剤師、薬局、会社

「家族を思うように、みんなの健康を見つめる薬局になりたい。」と企業理念を掲げている株式会社アビック。社長の話しを伺っていると、患者様をはじめ関わりのある方々への思いが強いのを感じる。「ご迷惑をかけないように」「優しい気持ちで」「素直な気持ち」などの言葉が出てくる。

  • 理想の薬局、薬剤師はどのようなものですか?

    来局される皆様が気持ちよく、心地よく過ごしていただける空間を提供することですね。当たり前のことですが、優しく丁寧に患者様に接する事ができれば良いです。当社の従業員は、経営理念に共感して入社してくださっている方が多いので、理想の方々が多いと思っていますよ。もちろん、まだまだできていない点はあると思いますが、会社に共感を持ち、信頼できる薬剤師や事務職の方々の集まりですね。手前味噌ですが(笑)。

  • 理想に近づけるために工夫されていることは?

    従業員満足度を上げていくことですかね。もちろん、元々持っている個人の特性を見極めて採用することも大切ですが、薬局で気持ちよく働いてもらえる環境づくりだと思います。それは、待遇面や教育面もですが、1人1人と向き合って話しを聞いてモチベーションを上げなければならないですね。私が、直接話しを聴くことが必要かもしれませんが、部長や薬局長のように現場に近い立場の者が対応し、働きやすい環境づくりをすることが、従業員満足向上に繋がると思っています。従業員を大切にし、幸せになっていただくことですね。

  • 具体的にモチベーションを上げるために必要なことは何ですか?

    やりがいを持って働く事が、何よりも満足を高めることだと思っています。そのために、個人面談の回数をできるだけ多くし、個々が活躍できる場所を提供していくことができればと思っています。また、面談を通しながら公平な評価をすることも必要だと思っています。これまでもできる限りのことを実施しておりましたが、次世代に向けて次世代を担う若い世代が時代に合った評価制度や面談などができるように動き始めています。若い世代が、やりたいことや挑戦したいことを進んで実践してくれると、待遇面でも良くなりますし、会社全体の活性化にも繋がりますね。このような良い環境づくりをすることが私の使命ですね。

これからの展望

西武池袋線を中心に14店舗展開してきたアビック。駅前での面受付で、検体測定室や各種測定機器を常備し、予防の面からもサポートできる保険薬局と国立病院機構の門前薬局として展開してきたが、今後はどのような薬局を展開していくのだろうか。

  • 今後の出店目標はいかがでしょうか?

    今は、出店目標を持たないようにしていますね(笑)。出店は、チャンスがあればしていきます。従業員に負担がかかったり、患者様を家族のように見る事ができる環境が無い場合は、出店しても私たちの自己満足に終ります。そうならない環境が揃えば出店をしていきます。これもご縁ですね。出店することを目標に持つよりは、先ほどから話している従業員が幸せになるように、従業員がやりがいを持って働けるように会社を発展させること。そして次世代の育成をしっかりとやっていくことが私の残された目標だと思っています。

  • 社長の生き方の「軸」になっていることは何ですか?

    「家族」が軸になっています。それは、自分の家族が大切だという意味だけではありません。もちろん自分の家族を大切にできなければ、仕事も従業員も患者様も大切にできません。地域、会社、薬局を家族と思っていれば、厳しくも優しくも接していけると思っています。自分の生い立ちや、会社経営の中で培ったことなのでしょうが、「家族」を大切にし、向き合っていかなければ、自分の成長も、会社の成長も無かったと思います。
    「家族を思うように、みんなの健康を見つめる薬局になりたい。」の経営理念が、これまでのアビック、今後のアビックを語っていると思っていただければ嬉しいですね。

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