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本質的な地域密着の薬局の追求。
それには「信頼」が大切。

株式会社ハート薬局(埼玉県)
代表取締役:福島毅

本社:埼玉県 出店エリア:埼玉県 店舗数:3店舗
創業:2006年 従業員数:12名

  • 通年採用
  • 国試後採用
  • 浪人生

東京薬科大学を卒業し、ドラッグストアに入社。当時のドラッグストアは、現在のような形態のものでもなく、保険調剤もまだまだの時代。ここで漢方の楽しさ、やりがいと出会い、師事となる先生とも出会う。26歳の時に漢方専門薬局「博濟」を開局し独立。その後、分業が進むこともあり保健薬局を開局し株式会社ハート薬局を設立し現在に至る。

福島社長の薬局運営の熱い想いを聞いてみた。

  • 薬学部を選択されたのはどのような理由ですか

    当時は、保健薬局も少なく薬剤師として働くことのイメージは、あまりなかったですね。薬学部を選択した理由も漠然としていました。地元から離れずできる仕事を考え、手に職を付けることが優先でしたね。例えば建築士とかでも良かったのかもしれません。ある人との出会いで、理系に進むことを勧められたことを覚えています。今の時代とはかなり違いますね。
    大学卒業後は、ドラッグストアを7店舗ほど運営していた会社に入社しました。当時は、分業がまだまだで調剤薬局も少なく、ドラッグストアも今のようなイメージの会社の規模ではありません。社会人として薬剤師としていろいろと勉強ができればと思って入社したような感じですね。

  • 漢方との出会いは?

    そのドラッグストアの会社が漢方薬局も運営していたこともあり、漢方への興味関心が高まったことがきっかけですね。患者様やお客様と接していくうちに漢方にのめり込んでいき楽しさを感じて、もっと本格的に勉強したいという気持ちと、自分で開局して運営すればいいのではという気持ちになり独立しました。漢方の先生と出逢い、その先生に師事し、勉強の日々でしたね。漢方薬局はもちろんのこと、独立して運営していくことは簡単なことではありませんが、やりたいという気持ちが強かったから、独立もできましたし、これまでやり続けられているのだと思います。苦労を感じることは全く無かったですね。勉強することに夢中で、今でも勉強は続けています。一生勉強ですね。

  • 保健調剤を開局したきっかけは?

    分業が進む中、必要とされるから開局をすることにしました。時代の変化に対応していくことですね。私は、調剤経験をしてきたわけでは無いので、技術も知識もそれほどあったわけではないですが、有志が集まり始めました。初期のメンバーは今も在籍し、良い薬局づくりのために頑張っています。
    私は、「ナンバーワンよりも、オンリーワン」の考えです。どこかで聞いたようなフレーズですが、漢方薬局を開局した時からこの言葉が好きで、言葉通り実行してきました。狭山・飯能エリアでは、私が漢方薬局を開局したのは初めてでしたし、保険調剤薬局でも、無菌調剤室の設置、ドライブスルーを設置したのも当社が初めてです。他には無いものができることは、楽しくやりがいに繋がりますね。また、患者様やお客様のニーズにも、応えていると思っています。

  • 保険薬局も漢方薬局も、薬剤師としてやることは同じ

    薬剤師が輝けるステージは、患者様やお客様に服薬説明ができること。患者様との触れ合いの中で信頼をしていただき、繰り返し同じ薬局、同じ薬剤師を求めてお越しいただくことですね。これは、漢方薬局でも同じことです。提供する薬の種類が違うだけで、人への対応は同じことです。「あの人がいるからあの薬局に行きたい」と思っていただくことですね。信頼していただけると、患者様もお客様も安心していただけて、OTCでも何でも売ることができます。処方せんを持って来られても、何も言わずに何も聴かずに置いていかれて後で取りに来られます。これも信頼があるからです。

薬局運営で追求していくことは「信頼」

取材中にも、処方せんを持って来られた患者様がいらして「置いておきますね」と一言だけ言って一旦帰られました。漢方専門薬局でも保険薬局の機能もあり、ご近所の患者様なのですが、でここまでお越しいただけない患者様なので、知り合いの方がその患者様の処方せんを持って来られるとのこと。この繋がりこそ「信頼」であり、地域薬局であり、「町のくすり屋さん」であると語ってくれました。地域薬局の本質を追求することが福島社長のお考え。

  • これからの薬剤師に期待することはありますか

    勉強をし続けて欲しいですね。一生勉強だよね。薬の勉強だけではなく、仕事に関わること、興味関心のあることなど様々な勉強をし続けて欲しいと思っています。私も勉強をし続けています。年齢は関係無いし、恥ずかしいこともないです。
    後は出会いを大切にして欲しいかなぁ。最初に入社した会社に立ち返ると、出会った方々の影響をたくさん受けていますし、仕事にも活かされています。あの人にあの時、出会ってなければ漢方薬局も保険調剤も運営していなかったかもしれませんからね。

  • 従業員の皆さんに対して大切にされていることはありますか

    当社は離職がほとんど無く続いています。それは、働いている皆さんの気持ちをしっかり聴くようにしています。漢方薬局の運営もあるので、ハート薬局に出向く機会が少ないのですが、いつも気にしていますし、対話ができるように時間をつくっています。些細なことかもしれませんが、食事会をするなら自分のお金でははなかなか行くことができないような飲食店を選んだり、年に一度の学会は社員旅行を兼ねて出向いたりなど、小さな会社であっても従業員が喜ぶことをできるだけ実施するようにしています。そして、薬局の運営は、薬局で働く皆さんに任せています。トップダウンで、やりたいことや考えていることを阻害するようなことはしません。一人一人が意見を持ち、自主性を重んじて運営してもらえるようにしています。そのような環境で仕事をしていると、技術や知識も自然と付いてくると思います。頼りなさそうに感じる新入社員も、早い段階で立派な薬剤師、社会人として成長してくれます。

「町の薬屋さん」として地域に信頼される薬剤師、薬局を目指す方は、ぜひ見学などに来て、ハート薬局を見て知ってください。

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