カイテキな職場
笑顔が多い会社づくり
有限会社アメニティ・ライフ・エイド(愛媛県)
取締役 沖本 伸也
本社:愛媛県 出店エリア:愛媛県 店舗数:8店舗
設立:2003年 従業員数:71名
松山市内で「かいてき薬局」を展開する会社で、これまでの会社の運営方針を一新し、新たなアメニティ・ライフ・エイドとして改革をしている役員に、これからやろうとしている取り組みや考えを聞いてみた。
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会社の改革をされ始めていますが、どのような点から変えていらっしゃいますか
これまでは、会社というよりは店舗そのものが上手くいっていれば良いという感覚で、会社全体で良い薬局にしていくための取り組みや必要とされる薬局をつくっていく共通認識が薄かった状況でした。そこで現社長に交代し、時代のニーズに合った薬局づくりに専念し始めました。風土を変えていくことは、そんなに容易いことではないのですが、徐々に変わってきています。
「人が働きやすい環境づくり」から始めていますが、それはまずは安心です。従業員も患者様も薬局を利用して安心でなければなりません。当たり前のことでありますが、患者様が安心して薬を服用されること、薬局を利用していただけることです。そのためには、当社で働く従業員が安心な職場で働けなければ、患者様に安心を提供することはできません。 安心して働くためには、「笑顔」で仕事ができる環境が第一であると考えています。 -
やはり従業員が楽しく働けないと良い会社はつくれないですよね
「企業は人なり」と松下幸之助さんの言葉がありますが、会社が良くなるのも大きく成長するのも「人」によりますね。当社では、薬剤師も非薬剤師も、地位や立場などを公平に見るようにしています。薬剤師が薬局長という立場である必要もないですし、薬剤師だけが声を上げることができる環境である必要は無いと思います。どんな立場の人でも、対等に話ができて意見を伝えあえる環境が大切ですね。
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今後の店舗展開も松山市内でお考えでしょうか
松山市から外に出ることは考えていません。市外に出ると店舗間の共有が図りにくくなりますし、一人一人の顔が見えなくなりますよね。患者様に「かいてき薬局」という薬局名も覚えていただきたいですし、集中して店舗を持つことのメリットが大きいですからね。店舗を増やしたいからと言って無理なことはせず、従業員と患者様のことを思って店舗展開をしていきたいと考えています。
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新卒者の受け入れ態勢はどのようになっていますか
会社の体制を変え始めてから、新卒者の採用もし始めています。以前は、中途採用が中心だったので、新卒者を受け入れるための人事制度ができていなかったのですが、新卒者を採用することをきっかけに制度を見直し、新卒の方が安心して入社していただける体制となりました。目配せ、気配りができる管理薬剤師の下、カリキュラムに添って先輩薬剤師方々からじっくりとしっかりと育成していきます。1年間に複数店舗で、様々な処方せんや患者様の対応をして経験を積むプログラムとなっています。本社と年に数回の面談も行って進捗や意見交換をする時間もつくっています。薬剤師としての自己実現に向けて、様々なバックアップを行っていきます。研修プログラムは、これから入社をしてくださる皆さんの意見も聴きながらバージョンアップをしていきたいと思っていますので、一緒に会社を盛り上げてくれたら嬉しいですね。
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これからの会社成長に必要な薬剤師はどのような方ですか
必要な薬剤師像は、本音のところでは人の上に立てる薬剤師です。そうなっていける人が理想でありますが、全員が全員そのようなキャリアを積むことは望みません。それくらい意欲的な方が入社していただけると嬉しいのですが、薬剤師スキルを極めたい、地域のみなさまや薬局をご利用いただいている患者様のために薬剤師の道をしっかりと歩んでいきたいという方ももちろん必要です。どちらの思考をお持ちの方でも、自己実現のために入社していただければ、そのために会社はみなさまと一緒に成長していきたいと思っています。当社で大切にしていることは、笑顔で仕事をすることです。笑顔を忘れずに仕事をしてもらえることが、一番の望みですね。
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全ては「人」ですね。対物から対人へ、という月並みな言葉ですが大切ですね
患者様の健康を守るため、健康維持・向上のために薬局があり薬剤師が存在するので、人との対話、人の話を聴くことができなければ薬剤師は務まらないのではないかと思います。社内、薬局内で人と笑顔で話すことができなければ、患者様にもできないものです。私たちが目指すところは、地域連携であり、誰でも立ち寄れる薬局になることです。いわゆるかかりつけ薬剤師になることです。言葉だけだと他の会社となんら変わらないことを言っていますが、当社なりの特徴があり、「かいてき薬局」に薬や健康面について相談をしに行こうと思っていただける会社風土を作らなければなりません。そのためには、何度も言いますが、人を大切にし、みんなが意見を伝え合い、自主的にやりたいことにチャレンジしていただけるようになってもらいたいですし、そのような風土が根付く会社になっていきたいと思っています。