有限会社メディカル・ジャパン
M・Sさん|大阪医科薬科大学
研究職からの転身。最初に教わったのは「患者さまの立場に立つこと」でした
私は大学院卒業後、メーカーで研究職として働き始めました。学生時代からずっと研究漬けの毎日だったのですが、会社に入ってからも大学院でやっていたことと代わり映えしなくて…。
病院の薬局は良い印象がなかったので、調剤薬局に転職しました。メディカル・ジャパンに入社して12年になります。
たくさん薬局はありましたが、家から近いことが選択の決め手になりました。働き始めても人間関係のストレスがなく、待遇にも満足していたので、こんなに長くお世話になっているんだと思います。
最初は戸惑ったこともありましたし、新しいことを覚えるだけで精一杯でした。そんな中でも「患者さまの立場に立つこと」、たとえば脚が悪い人なら、こちらから側に行くことを最初に教えられました。
私の働いている渚ダイイチ薬局は、平成10年に開局。高齢の患者さまがメインで、高血圧や糖尿で、同じ薬を長く使っている方が多く来られます。ですから、投薬の時には患者さまに変わった様子はないかなど、じっくり観察します。
さらに、どの薬剤師が担当しても大丈夫なように、薬歴管理をしっかり行っています。医療系の仕事は患者さまの命に携わる仕事。ピッキングなど単純なミスでも、事故につながるので許されません。
ですから和やかな中にも、緊張感を持って仕事をするようにしてます。
今は店舗の責任者として新人薬剤師の教育にもあたっています。人それぞれに成長の仕方はちがいます。いきなり投薬を任せたほうがいいのか、などいろいろ考えています。
新人の人には最低限、患者さま目線で失礼のないように対応し、それ以外は自由に挑戦して欲しいと思っています。困ったときは周りが補佐するので安心してください。自分が成長することを第一に目指してもらいたいですね。
学生の皆さんは、まだ自分が本当に目指したいものが見えないかもしれません。就職してみて「ちがうかも…」と思って、くじけた時は、もうひと踏ん張り!
この踏ん張りが成長のエネルギーになります。
休日はこどもに振り回されています。女の子なのでアニメのキャラクターごっこなど一緒にさせられていますが…。いいリフレッシュになりますね。
そもそも私が、薬学部を志望したのは化学が得意だったから。特に日常生活での化学反応に興味があって「薬」はまさにそれだと思ったんです。
現在も新しい薬の資料をメーカーからもらって、ついていけるよう勉強しています。例えば、アルツハイマーなどは、かつての知見がどんどん変わっていきますよね。本当に奥の深い世界だと思います。