有限会社メディカル・ジャパン
T.Tさん|岐阜薬科大学
いろいろ悩んだ結果、調剤薬局を選んで毎日楽しく働いています
私が勤務する津田店は、薬剤師3人が全員男性という珍しい薬局。一番年長は薬局長で、人を引っ張る力がすごくある方。上手に仕事をまわしているのを見ると、自分にはこういう部分がまだ足りないんだなと痛感します。
次が私で、最年少の後輩はまだ2年目なのですが、ドラッグストアでの勤務経験があり、OTCのことなどよく知っているので、ときどき教えてもらったりしています。この3人と女性事務さんとで楽しく仕事をしています。
私が薬学部を選んだのは、特別な理由があったからではありません。薬剤師は安定している仕事だ、という程度の認識しかありませんでした。実務実習でいろいろやらせてもらったのですが、患者さまと話すのが楽しくて、なかなかいい仕事だなと見方が変わりました。
学部を卒業したあと、大学院に進んで研究をしていました。それも楽しかったのですが、実験室にこもって研究するより、自分には人と接する仕事のほうが向いているような気がして…。
就活するとき、どちらの方向に進もうか、ずいぶん迷いました。
研究職をしている友人たちに聞くと「すぐには結果が出ないので、モチベーションを保つのがたいへん」とのこと。逆に、いい結果が出たときの喜びも大きいそうですけど。
私自身は患者さまと話すのが楽しくて、たとえば糖尿の患者さまと「食事制限がんばって」などと、人間同士のやりとりができることに充実感を得ています。
よく「柔らかい印象ですね」と言われるんですが、これは両親がのんびり育ててくれたせい。特に父は、自由にやらせてくれたのでとても感謝しています。
しかし初めての患者さまに、きつく言われたりするとショックを受けて「自分がだめだったんだ…」と落ち込むこともあります。けれど何度もお会いして話すうちに、分かり合えるようになるところも、調剤薬局の面白さだと思いますね。
薬剤師になって5年目。この会社は社員に親身になってくれるので、求められれば将来は幹部として働きたいと思っています。
学生の皆さんには「就職先を選ぶときは、選択肢を広く持ったほうがいい」とお伝えしたいですね。
薬学部を出たからといって、仕事は薬剤師だけではありません。いろんな道がたくさんあります。
いろいろ見てから自分にあったところを選んでください。私は悩んだ末に、調剤薬局を選択してよかったと思っています。